Fさん


過去世調査

過去世調査  今の栃木県に生まれたそうで、時代は戦国武将が盛んに戦争をしていた頃に結婚をしていたようである。
 どうやら、農民の子として生まれたらしく、嫁いだ先も農家だったらしい。
 しばらくは、貧乏ながらも平穏であったが、夫が貧乏な暮らしに飽きたらず、天下を取る武将の兵に加われば将来出世して楽ができると考え、とうとう、夫婦で家を出たようである。
 老夫婦は反対したようであるが、出世して楽をさせると約束して、どうやら、新潟の上杉氏の部下の侍の元で下働きになった様子である。

 ところが、上杉氏は戦は強いが天下を狙う気がない、という噂を聞いて動揺し、今度は、わざわざ、静岡の今川氏の侍の下働きに入ったらしい。
 やがて、今川氏は京都へ上ることになった。この夫婦は大喜びであった。ところがしばらくすると、夫は重傷を負って戻って来た。それからというもの、出世はおろか、働くことすらできず、結局、妻が女手一つで家計を支えることになった。
 その生活は貧しく、田畑のない暮らしは、故郷にいた頃よりも悪かった。
 そうした中、夫は毎晩のように戦の夢を見てうなされ、人を殺したり、自分が殺されそうになる夢を見て苦しみ、とうとう、気狂いのようになってしまった。
 所詮、何の訓練もない農民がいきなり、大戦争に行っても、残るのは恐怖だけだったらしい。
 そのため、この一家はもう生きる望みがなくなり、家族全員でどこか大きな川に身を投げたそうである。

 ところが、不思議なもので、下流にいた小舟に助けられ、たった一人、自分だけ助かったらしい。
 それからというもの、子供を亡くした苦しみに耐えられず、その後は一生結婚せず、どこかの祈祷師の弟子になって暮らしたそうである。

 そのため、老いて病死した時には、側には誰もいなかったそうで、孤独で悲しい人生を終えたとの事である。現在でも心の奥には、この時の苦しみと孤独、絶望が強く残っているようである。


霊的アドバイス

 この過去世は貧乏であった。それでも、大変な冒険をして夢に向かったが、無惨な結果になった。そのために、心理の奥には、貧乏を嫌う心理と、夫の将来に対する漠然とした不安、農地に対する執着、さらには、子供に対する罪悪感、またそれ以上に、子供を幸福にしたいという心理が残っている。

 (略)

 この過去世の心理はかなり強い心理なので、人生の岐路の都度、表面意識に強く影響を与える可能性が強い。

 (略)